KEMPER PROFILER STAGEをライブで使ってみた感想【良かった】

こんにちは、色街ラヂオのミ ヨ シ(@mykn_gt)です。

先日2019年12月29日(日)に大阪RUIDOでおこなったライブで、はじめてKEMPER PROFILER STAGEを使ってみました。

これまではずっとKOCHのフロア型プリアンプPDT-4をアンプのリターン端子に繋いで音を出すというシンプルなセッティングでしたので、その方法と比較した感想となります。

結論から先にお伝えすると、KEMPERに変えて大正解でした。

もっと早く変えてれば良かった……

そもそもKEMPERを導入しようと思った経緯

KEMPERに変更した経緯

機材を入れ替えた理由としては、ソロでディレイを掛けたりクリーンサウンドにコーラス掛けたりエフェクトを追加したかったからです。

元々は「シンプルな足下で可搬性の高いセッティングが良い」という理由からPDT-4とKORGのチューナーだけという機材に絞っていました。

これだけの機材でも、クリーンサウンド、メインのバッキングディストーション、ブーストしたソロ用ディストーションの3種類は出せるんですよね。

サウンドや可搬性には大満足でしたが、ここにコンパクトエフェクターを追加するとなると、KOCHが大きいということもあってボードのサイズが巨大になりすぎてしまいます。

持ち運びを考えると現実的ではありません。
そこでKEMPER PROFILER STAGEです。

使って分かったKEMPER PROFILER STAGEのデメリット&メリット

使って分かったKEMPER PROFILER STAGEのデメリット&メリット

KEMPER PROFILER STAGEのデメリット

僕が実際にKEMPER PROFILER STAGEを使ってみてデメリットと感じたのは以下の2点。

  • 操作が複雑で面倒
  • リアルアンプと比較すると音圧が弱い
デメリット① 操作が複雑で面倒

設定項目が多岐に渡るため、どこをイジればどう音が変わってくるのかを理解するのにまず時間がかかります。

というか、ライブ当日の時点でもイマイチ理解しておらず、「とりあえず必要な音は出せる状態」という感じでした。

これまでにアナログ機材しか使ってこなかった人からすると、手に入れてから数日間は途方に暮れると思います。覚悟しましょう。

また、KEMPERはサウンド作りをするためにはかならず本体を操作する必要があります。
(他社製品は専用エディタが準備されていてPC、Macでエディットできる)

KEMPER PROFILER STAGEは足下に置く機材のため、ちょっとしたエディットをするのにも床に座り込んで本体を操作しなければならないのです。ここに微妙なストレスを感じます。

デメリット② 音圧が弱い

僕のKEMPERの接続方法としては、ギター⇒KEMPER⇒FRYETTE PS-1(パワーアンプ)⇒マーシャルキャビネットです。

このキャビネットからの出音がどうも迫力に欠けます。
なんとも言葉では表現しづらいのですが、音量ではなく圧が足りない、物足りない。

KOCH PDT-4を使っていたときには感じなかった貧弱さを感じてしまいました。

ちなみにクリーンサウンドは文句なく、気になったのはディストーションサウンドのみです。

KEMPER PROFILER STAGEのメリット

KEMPER PROFILER STAGEを使ってみて感じたメリットは以下の4点。

  • MIDIでサウンド切替が自動でできる
  • エフェクト類が豊富
  • チューニング違いの曲もラクラク
  • モニターで返ってくる音が良い
メリット① MIDIでサウンド切替が自動でできる

あらかじめDAW側にMIDIのプログラムチェンジを書いておくことで、音色切替を自動でおこなうことができるんです。

コレがめちゃくちゃ良い。

フットスイッチを踏むことなくクリーンサウンドやディストーションサウンド、ソロ用のブーストを切り替えることができるため、ソロのときにステージ前方に出たりすることが可能になりました。

自動切替をする方法や、自動切替による問題点は別記事でご紹介予定です。

メリット② エフェクト類が豊富

「KEMPERのエフェクトはオマケ程度。あんまり良くない。」と前情報でウェブ記事やレビューを見ていましたが、まったくそんなことはありませんでした。

これまでにエフェクト類を一切使っていなかった僕からすると十分過ぎるほどのエフェクトが搭載されており、どれも普通に使える音です。

メリット③ チューニング違いの曲もラクラク

僕たち色街ラヂオの楽曲はほとんどが半音下げチューニングとなっており、昔作ったレギュラーチューニングの曲は長らく封印されていました。

30分ほどのブッキングライブでギターを2本持っていくのは面倒ですし、曲間でチューニングを変更するのもなんだか怖いですからね。

しかし、KEMPERに搭載されているエフェクト「Chromatic Pitch」を使うことで半音下げチューニングのまま出音をレギュラーチューニングに変更できるんです。

チューニングを変えることも、ギターを持ち替えることもなく出音だけを変更できることで、過去の曲を再び演奏することができました。

↑この曲がレギュラーチューニングで作られた曲でして、実際のギターは半音下げチューニングなのにエフェクトの力でレギュラーチューニングに変更しています。

違和感ありませんよね?

メリット④ モニターで返ってくる音が良い

僕らはメンバー全員イヤモニを使って演奏しているのですが、KEMPERを使えばKEMPERで作った音がそのまま自分の耳にダイレクトに返ってきます。

この音が抜群に良いので演奏していてもまったくストレスに感じることもありませんし、なによりも演奏していてめちゃくちゃ気持ち良いんですよね。

イヤモニ+KEMPERの組み合わせは全力でオススメできます。

まとめ:KEMPER PROFILER STAGEを導入して大正解だった

まとめ:KEMPER PROFILER STAGEを導入して大正解だった

音圧不足は多少感じるものの、ライブで使ってみた印象は総じて良かったと思いました。

もっと音を作り込めばなんとかなるのか……そもそも別物だと考えて諦めるしかないのかはまだ分かりません😓

MIDIで音色切替ができることでパフォーマンスの幅も広がりましたし、確実にバンドにとっては良い変化であったことは間違いありません。

いわゆるこういう機材にありがちな“デジタル臭さ”というものを感じることもまったくなかったので、興味はあるけど音がどう変化するか躊躇しているという方にもぜひチャレンジしてみていただきたいと思います!

ご質問などあればお気軽にツイッターまでどうぞ😌

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